シンチャオ!2009年の中秋の名月も過ぎ、今年も残すところあと100日を切りましたね。9月24日にベトナム入りし、今回は現地視察ということで2週間の滞在でした。日々発展を遂げるサイゴンの街は高層ビル建設のラッシュ、騒音、汚染がものすごいスピードで進み、初めてベトナムに足を踏み入れたころとはすっかり変わってしまった様子に正直心を痛めます。なんだか日本の戦後状態を追っているような。日本社会に山のように溢れている病気を今ではベトナム人も共通して抱え、ストレス・競争社会になっています。街の至るところでシンナーを吸っている子供たちの姿、以前よりも増して売春婦の数の多さ、運転の荒さなどが目立ち、人々の心が廃れている結果が漠然と解りました。
日本で風呂敷プロジェクトを講演や、新聞、ラジオ、展示会、イベントで伝え、またカフェや雑貨屋に販売協力のお願いに上がっています。手にして頂けた方には、オシャレさ、今までの風呂敷の概念を越えた出来上がりなど好評でスローではありますが前進を続けています。
今回の滞在中には是非ベトナムの現地でもプロジェクトの趣旨や、風呂敷の善さをもっと知って頂きたく、ワークショップと展示会を行いました。また地元新聞でも活動内容とエコでフェアトレードな“maiko Furoshiki”の善さが取り上げられました。ベトナム社会では環境や健康、文化継承を考慮するよりも、発展を目指す傾向が目立ちますが、少しずつでもナイロン袋から風呂敷使用へと、ワインやプレゼントをラッピングするのに風呂敷を選択するようになってくれればと願っています。
「貧しいを口癖にせず、お金儲けばかり考え屁理屈ばかりを口にせず、奉仕で一生懸命努力する私たちに対しても尊敬や感謝の気持ちを抱いて欲しい。」と伝えました。仕事を考える前に、人間として常識を持って行動し、皆楽しみ、学び、手を差し出し合いながら続けて行けることを願います。
2週間でしたが現地でしか成し得ないことが出来たことは大きな収穫でした。
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