2009年6月8日月曜日

ニュースレター Vo.2

ベトナムでは旧正月が明け、新たな年が始まりましたね。年頭に日本に帰国し、その間日本でしか出来ないことを体験出来たことは大きな収穫でした。ベトナムで観た路上児童労働やHIV/AIDSの現実、心で感じたことを中学校、NPO主催の祭り(一万人元気フェスタ)、国際交流などの講演会、新聞やラジオなどで伝えました。活動中の風呂敷計画に対しては多くの方々が賛同してくださり計画を進行する勇気をもらいました。私が日本にいたときに関わっていた、虐待や育児放棄が主な原因で親とは暮らせない子供たちがいる児童養護施設の子供たちに会いに行きました。戦後虚弱児を保護する施設の延長で使われていた住宅地の中にある施設を最新設備で整った施設に改め、海と山から近いとても環境の善いところに移築しました。今までは校舎が二階に、一階には1部屋に約8人の共同部屋があり、2歳から18歳までの男女約60人が隔離されたように暮らしていました。新しい場所はプライベートな空間や自然に触れる機会があるので、後は関わっていく大人たち次第だと感じました。腕いっぱいのリストカットや交換日記2ページに「死にたい」のメッセージ、脱走し暴れる姿などを観て、深刻な彼らの心の傷と自分の無力さに胸を痛めたこともありました。ベトナムの施設のように社会に開かれておらず、外部から遮断されている彼らは18歳になり施設を出なければいけなくなった時に行き場がありません。社会とコミュニケーションする方法を知らず、手に技術が無く、施設育ちの彼らを受け入れる先はほとんどありません。施設に入っている子達だけではなく、日本には虐待や育児放棄で犠牲になる子で溢れています。ヨガ指導をしていることがきっかけで心に深い傷を負い、人生に行き詰った大人達とも沢山出会い、日本の深刻な現実問題を痛感しています。去年、ベトナムに活動拠点を移そうと決意しましたが、現地の人で行動し、多くの人が本能で日々生きている姿を観て、「日本人に生まれたことには深い意味がある。同じ日本の人々を救いたい!大好きな日本の伝統や国の美しさを失いたくは無い!」との気持ちが強くなってきたのです。

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