2010年3月16日火曜日

Newsletter No.4

5ヶ月振りに2/24から1週間、ベトナムを訪れました。“チュック・ムン・ナム・モイ(明けましておめでとう)!”と旧正月が明けたばかりのホーチミンには活気が戻り人、バイク、車でごったがえしていました。現地に戻るたび、都市の急速な発展に驚きます。空港から乗り込んだタクシーではメーターが付いているにも関わらず「10ドル!」と、約倍の値段をふっかけてきました。悲しいことに人を騙し、罪を犯す状況が年々悪化しています。都市開発を続けるが故に、自然を破壊し、健康を害し、心も病み、その結果ベトナムでも生活に疲れ自ら命を絶つ者が増加してきています。
 衛生状況が良くない市場の裏で暮らしていたTrucがAIDSで他界したとの知らせを受け、HIVに感染し、体はぼろぼろでも頑張って更正していた彼にもう逢えないと想うと寂しくなりました。今は痛みや、貧困から解放されお空で笑っている彼を心から祈ります。「ありがとう。そしてさようなら」
悲しさに浸っている間は無く、現地の仲間と今までの日本とベトナムの活動を振り返り、今後の方向性について何度も話合いを重ねました。 日本:報告書配布、学校・団体での講演活動、テレビや新聞取材、風呂敷販売協力店探し、展示会開催など ベトナム:毎週金曜日の作業、布回収、報告書配布、日本やフランスへ風呂敷を送るよう準備など
 皆に、「ほとんどの風呂敷が日本に届き私がさまざまな場所へ売りに行くのを続けるのでは無く、出来れば少しずつでも現地で循環するようになってもらいたい。」と伝えました。その一歩として、ベトナム在住グループ、アオザイ会様から招待を受け、風呂敷の紹介だけでは無く、「同じ地域の貧しい仲間のサポートとしてオーダーメイドをして頂きたい。」と訴えかけました。また、ひとりテレビ局 CLV・TV 様も取材をしてくれました。風呂敷から始めましたが、“エコ・フェアトレード&皆さんに使ってもらえるもの”という概念を外さなければ、私たちは風呂敷に執着を置く必要は無いと考えています。今までオーダーメイドでコタツカバーやカフェオリジナルコースターを受注し、現在ブックカバーを作成中!共に喜び、学び、平等、平和をもたらすようにカタツムリの速度で歩んでいます。(:

縫うことを仕事として自立を目指している仲間

 HIVや貧しさが原因で厳しい生活を強いられていますが、約10名が一生懸命働いています(‘10年3月現在)  作業がしやすいように、2グループに分け、責任を持ってもらうようそれぞれにリーダーを決めています。各グループが各週で作業にやってきます。 
遅刻や欠席が目立つため、いつか就職出来るよう、これからけじめとして罰金制を設けることにしました。

~ ストリートチルドレンから自立したTi君No.3 ~
ベトナムへ赴くことが決まってからいつものようにTiに逢いに行くことを計画していました。「そうだ彼が自分で毎朝3時から手作りしている伝統菓子を日本の講演で皆さんに食べてもらおう!」そしてどんなに困難な境遇で生まれ育っても一生懸命生きるベトナムの子供から日本で生活することで忘れていることを想い出してもらおうと想っていました。帰国する日、彼がサプライズでPhuongさんの家に来て、元気な顔を見せてくれました!真っ黒に日焼けし、頬が扱けている姿は彼の勤労ぶりを物語っていました。Phuongさんに「今回はTiのお菓子は食べられないよ。」と言われ、最初とっても残念な想いがしましたが、よく考えてみると、売り切れるまで商売は上々で、自立している彼を本当に誇りに想いました。早朝から夜遅くまで仕事をし、ご飯を作る気力もなくカップ麺を食べてバタンキューの毎日。テト中は他のバイトをこなしていたそうです。仕事は順調でも、寂しさや孤独さが消えないのが私とPhuongさんは気になっています。元ストリートチルドレンで読み書きが出来なくても、親にまで仕送りをし、荷物を持ってくれたり、バイクに乗せてくれたりする人を思いやる優しい心は失っていません。あなたは相手を思いやる心見失っていませんか?Tiの手作りヘルシーベトナム伝統菓子(タピオカ・ココナッツ・緑豆入り焼き菓子:2千ドン/個)の注文はPhuong さん:0903999111日本語・英語OK! <現地のみ!>

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